ペリノアの息子(とされることが多い)。
ラモラックの弟。
童貞。

パーシヴァルには二人の兄がいたのだが、
二人とも騎士となり、戦争で死んでしまっている。
それを哀しんだ母は、パーシヴァルと共に森の奥に隠れ、
俗世から隔絶された生活を行うこととする。
しかし、そんな森の奥にもある日、騎士が通りがかり、
パーシヴァルはすっかり魅了されてしまい、母に「騎士になる」と告げる。
母はショックを受けるも、これも運命と覚悟を決め、
パーシヴァルをアーサー王の宮殿へと送り出す。

宮殿に着いたパーシヴァルだが、だてに森の奥で母親とだけ暮らしていた訳ではない。
良く言えば純真無垢。悪く言えばバカ。
そんな訳で、皮肉屋のケイにさんざんっぱら田舎者扱いされるのであった。

パーシヴァルは、そんな人々に自分を認めさせるため、
アーサー王に害を為した騎士を討ち果たすという冒険の旅に出る。
首尾良くその騎士を討ち取るも(最強武器・丸太を使用した模様)、
それで世間知らずが治る訳もない。
そこでパーシヴァルは知り合った老騎士の元で修行し、
改めて立派な騎士に成長するのであった。

晴れて円卓の騎士の一員となったパーシヴァルは、その後、聖杯探索に赴くことになる。
そうしてガラハッド、ボールス達と共に見事に聖杯を見出すのであった。
ただ、その時点でガラハッドは天に召されてしまうのだが、
それにショックを受けたパーシヴァルは、そのまま僧となり、
ガラハッドが死んでから二年後、ひっそりと息を引き取ったのであった。

ちなみに。
どうやら元々はパーシヴァルが聖杯を見つける役割を担っていたようなのだが、
『アーサー王物語』がフランスに輸出された際、
フランス由来の騎士を活躍させようということで、
「フランス出身の騎士→ランスロット→その息子のガラハッド」に役割が移されたらしい。