「貴女って、かなり嫌な奴だったのね、モルドレッド」

  「ふ……お前にだけは言われたくないものだな」

  「あら、どういうことなのかしら?」

  「今さら、しらばっくれるつもりか?お前は――」

  「あらあら。二人して、何の話をしているの?」

  「ああ、姉上か。いや、実はガレスの奴が――」

  「お姉様っ、見てくださいませですの♪
   ホラホラ、これがモルドレッドの肖像画ですのよ?」

  「あら、雰囲気出ているじゃないの。
   特にこの、冷たく笑っているところなんて、
   貴女そのものだと言っても通用しそうだわ」

  「ふ……誉め言葉と受け取っておこう」