アーサーと、その異父姉モルゴスとの間に生まれた不義の子。
(多分、アーサーが15~17くらいの頃の話だと思われる)
その際モルゴスは、相手が弟だと認識していたらしい。
それでもアーサーと寝たのは、夫であるオークニー国王ロットを助けるためであった、
とも言われているが謎。

アーサーはマーリンから、己の不義の子が禍を為すと予見をされていたりもする。
モノによっては、5月1日生まれの子供と限定されていて、
その日に生まれた子供達がのきなみ、流刑になっていたりも……。

基本的にはモルドレッドは、ガウェインの弟としてアーサーの宮殿に現れ、
円卓の騎士に名を連ねることになる。

性格的には、斜に構えているというか、何事に対しても皮肉的であったり、
表向きには礼を持って接しながらも、
その実、相手を嘲笑していたりと、嫌な性格をしている。
それなのに、あるいはそれ故か、人気者であったりもしたらしい。

妬みからか嫌味からか、ランスロットとグィネヴィアの不倫を
表沙汰にしてやろうと計画を練り、その不倫現場に、
口車に乗せた他の騎士共々乗り込んで、決定的な場面を押さえることに成功する。

結果、ランスロットは王宮を追われ(逃亡し)、グィネヴィアも処刑されることになる。
そのグィネヴィアを救出に来たランスロットが、
不幸が重なった末にガレスを殺してしまったためにガウェインが怒り、
大きな戦争へと発展していく。

ランスロットはフランスに領土を持っており、
アーサーは軍を率いてそちらへ遠征することになる。
その際、モルドレッドは摂政に任じられ、王が留守の国を守るコトを命じられる。

が、しかし。モルドレッドはこれ幸いとアーサーに反旗を翻し、
あまつさえグィネヴィアまでも我が物にしようとする。

この反乱は即座にアーサーに知られることとなり、アーサーはすぐに帰国し、
今度はモルドレッドと戦争をすることになる。
この争いの中で、モルドレッドの兄であり、
アーサーが信頼を置く騎士ガウェインが命を落とす。

反乱は結局、鎮圧されていくのだが、それでもモルドレッドは奮戦を続ける。
アーサーとの一騎打ちになった際には、アーサーに深手を負わされるも、
逆に兜を叩き割るという致命的な一撃も与えている。

モルドレッドは、この一騎打ちの際に命を落とすが、アーサーもまた、
この傷が原因ですぐに死んでしまうのであった。