寂れ果てた教会の傍に、その剣は今も突き立っていた。

  "真の王だけが引き抜ける"という伝説の剣。

  その伝説に惹かれ、幾人もの猛者が挑戦し、
  そして夢破れて去っていった……。

  その剣に今、アーサーが一人、向き合っていた。

  「……さて。では、抜いてみるとしようか」

  アーサーがゆっくりと手を伸ばし、
  剣の柄を握り締める。

  その時、光が溢れた。