クラウ
「言わせておけば好き勝手言って! 誰がそんな粗末なもので感じるもんか! やりたければ好きにしろっ!」
 よほどオレの挑発が効いたと見える。クラウの額には青筋がうっすらと浮かんでさえいた。
 まさにオレの思う壺の展開に、心の中でほくそ笑む。
 そんなオレの心が分かるはずもなく、クラウは見事な啖呵を切っていた。
クラウ
「あたしの気持ちは本物なんだっ……オマエなんかが、どうこうできると思ったら大間違いだからなっ」
ルクス
「なるほどなるほど。それじゃあ、遠慮なんか要らないってことだよな?」