クラウ
「な、何のつもりだ! サッサと解かないか!」
ルクス
「何のつもりかって……分からないか?」
クラウ
「まさかオマエ……こ、この変態っ、鬼畜勇者! 動けない女を相手に、恥を知れ!」
 蔦が肌に食い込むのも構わず、クラウは拘束から抜け出そうと両手足をジタバタとさせる。
 だがいくら足掻いたところで、蔦が切れるはずもない。
 ただ白い肌に、無残な赤い跡が残るだけだった。
ルクス
「はっはっはっ、無駄なことはやめとけって、そんなに簡単に解けるわけないんだからな」
クラウ
「う、うるさい、この変態! こんなことして、タダで済むと思うな!」
ルクス
「もちろん、タダで済ませるはずないに決まってるとも。ここからが本番なわけだからな」
 言いながらオレは、クラウの太ももに手を伸ばすと、人差し指で軽く撫で上げてやった。