「あは、やっと……ん……ふふふ、この臭い……」


 スンと鼻を鳴らした私は、スグに答えを言っていた。

 先生達からは、不良に属されている男子の名前を。

教師
「おいおい、瞬殺かよ。何か特徴があるのか?」



「はい、もちろんです……すぅぅぅ……ん……んはぁぁ……ぁぁ、ん、ふふふ……」


 先生の質問に頷いて答えながらも、私はオチ○チンを見据えたまま、深呼吸を繰り返していた。

 彼のものは、他の男子達が一目置く立派な体格に相応しく、さっきの男の子よりも大きくて、太かった。

 けれども私がスグにそれと判断したのは、その臭いに理由があった。


「昨日の夜も、オナニーをした後……ん、すぅぅぅ……んんっ、はぁ……ちゃんと、拭かなかったでしょう?」


男子生徒B
「くっくくく、当たり前だろう?」


 鼻を刺すほどの牡の臭いに、私が目眩さえ起こしかけながら尋ねれば、彼はいつもの意地の悪い笑い声で肯定してきた。

 そう。彼はいつもそうなのだ。

 他の男の子達が汚れや臭いを気にするのとは対照的に、彼はいつも汚れたままで私の前にやってくる。

 そうしてその汚れを、私の口やオマ○コで綺麗にすることに、強い喜びを感じている。

 おかげで最近では私も、その臭いを嗅がされただけでパブロフの犬よろしく、下腹の奥を疼かせるほどにまでなってしまっていた。

男子生徒B
「滝沢は、“俺の”汚れたチ○コが好きだもんなぁ? なあ、そうだろう?」


 わざわざ“俺”を強調したその彼が、おそらく背後に並ぶ他の男子達を振り返ったのだろう、厚いカーテンがザワリと波打った。

 その波が静まっても、他の子達が言葉を発することはなかった。

 代わりに、彼が勝ち誇ったような笑いを漏らしながら、ズイッと私の鼻先にオチ○チンを突き付けてくる。

 そのまま彼は、グリグリとオチ○チンで、私の口や頬、鼻を突き回してくる。

 ニチャニチャと粘つくような汚れを、臭い匂いを擦り付けられるのを、私は笑みを浮かべたまま甘受する。

 何故なら“ご主人様”が、私が服従している姿を他の子達に見せたいと思っているから。

 そう。“ご主人様”だ。

 私にとって本当のご主人様は、お一人しかおられない。

 けれども、今こうして相対している間だけは、本当のご主人様であられる白鬼丸様が静観しておられる間は、私の眼前に立つ彼こそが、ご主人様なのだ。

男子生徒B
「よぉよぉ、どうなんだよ、ええ、滝沢?」



「はい、もちろんです……遥はご主人様のオチ○チンをお清めさせてもらえるのが、一番嬉しいです……」


 私は心からの笑みをもって、ご主人様に答えていた。

 そうすると、得意げに笑ったご主人様のオチ○チンが、いよいよ高くそそり立っていく。

男子生徒B
「はっはははっ、そうだろうともさ。そう思って優しいご主人様は、さっきもわざわざ汚してきてやったんだ。分かるか?」



「もちろんです。すぅぅ……ん、ふふふ……ご主人様、私のためにお手洗いに行ってくださったのでしょう? オシッコの臭いも、して、いますから……」


 改めて深呼吸をした私は、さっきから鼻を突いていた、精臭に混ぎれたアンモニアの臭いを、改めて鼻腔に満たしていっていた。

 汚れが意識されればされるほど、私の身体は打ち震え出してしまう。

 私は目の前にそびえるオチ○チンを熱く見つめながら、湧き出してくる唾を飲み下していた。

 その一方で、こうまでして自分こそが“ご主人様”であると主張する彼が、何とも言えないほど愛らしく感じられてもいた。


「ご主人、様ぁ……」


男子生徒B
「ああ、そうだな。――いいっすよね、先生?」


教師
「まあ、ここで止めさせるのも、な?」


 先生が苦笑しながらそう言うと、彼は得意げになって腰を突き出し、オチ○チンでピタピタと私の頬を打った。

 私は、そのオチ○チンに頬をすり寄せながら、甘さを含んだ声でおねだりをする。


「ご主人様……どうか遥の舌を、トイレットペーパーの代わりに、お使いください……」


男子生徒B
「何だよ、おい。そんなに俺の汚れたチ○ポを舐めたいのか?」



「もちろんです……遥の口は、ご主人様のオチ○ポを、お清めするためだけに、あるのですから……。ご主人様に使っていただけないと、遥は哀しいです……」


 私の言葉には、一片の嘘偽りもなかった。

 私は頭の天辺から爪先まで、服従……隷従する悦びに浸りきっているのだから。

 果たして、私の誠意はご主人様に通じたようだった。

男子生徒B
「やれやれ、そんなに言われて断ったら、俺が悪者じゃないか。しょうがないな、使ってやるよ」



「は、はいっ……ありがとう、ございますっ」


 喜び勇んで返事をした私は、独特の異臭を放つご主人様のオチ○チンを、パックリと咥え込んでいった。