「ぁ……あは、あぁぁ……」


 大きく反り返ったオチ○チンを目前に突きつけられただけで、私の身体の疼きはいよいよ高まり、熱い吐息を漏らしてしまう。

 短パンの中に押し込まれていただろうソレは、私には芳しい香りを立ち上らせてくる。

 若々しさと逞しさに溢れた偉容に、脳髄を痺れさせる荒々しい牡の匂いに、私は心酔するかのようにウットリと瞳を閉じていっていた。

教師
「さて、コレが誰のか分かるか?」


 先生の言葉に、私は薄く瞼を開いて、その姿を改めて瞳に焼き付ける。

 大きさは、並み程度。

 けれども、エラは大きく張り出している。


「(このオチ○チンならきっと、私のオマ○コの中を、ゴリゴリって……)」


 あぁ、駄目、もっとしっかり考えないと。

 そう思っても、私の顔は自然と吸い寄せられるように、オチ○チンに近付いてしまっていた。


「あはぁぁ……ああ、こんなに、匂いをさせて……ん、すん、ん……ふぅ……ふふ、良い匂い……クンクン」


 顔を近づけた分だけ、香りが濃くなっていく。

 ムッと熱気を孕んだような汗の匂いと、その先をテラテラと照り輝かせる先走りの香り。

 私はいつしか、鼻先を亀頭の先に触れさせるほど近くにまで、顔を寄せていた。


「(あぁ、舐めたい……匂いだけじゃなくて、味も……舌で、唇で、喉でオチ○チンを味わいたい……!)」


 下腹の奥で、子宮が燃えるように熱く疼き出す。

 私はその脈動に合わせるように少しずつ口を開けると、そこから舌を伸ばし……かけたところで、どうにか踏み止まることができた。


「んはっ、ん、は、はぁ、ぁぁ……ふ、ふぅぅ……ん、くふ、ふぅぅ……」


 膝の上においた拳を強く握り、耐え忍ぶように全身を強く緊張させる。

 少しでも匂いから遠ざかろうと、鼻ではなく口で呼吸をするようにする。

 何故なら私は、舐めても良いというお許しをもらえていないのだから。

 けれど、いくらそうやって耐えてみたところで、私の中で芽生えた浅ましい欲求が治まる気配はなかった。

 それどころか耐えれば耐えるほど、私の肉体は遠火でチリチリと炙られるように、いよいよその内に熱を溜め込んでいってしまう。


「はぁ、ぁぁ、ぁ、んっく……くふぅ、ん、んふぅ……ん、ぁぁ……せ、先生……」


教師
「どうした、滝沢。誰だか分かったのか?」


 先生が、笑いを含んだ声で尋ねてくる。

 それに、私は首を横に振りながら答えていた。


「申し訳、ありません……やはり、見ただけでは……」


教師
「匂いも嗅いでたじゃないか」



「くっ……ぁぁ……で、ですが……」


 先生の声が、いよいよ揶揄の色を濃くしていく。

 私は居たたまれなさに苛まされながらも、もう自分の欲求を抑えられないところにまで追い詰められていた。


「お願いします、先生……こ、このオチ○チンを、舌で、確認させてください……。そうすればきっと、誰の物か、分かると、思いますから……」


教師
「は〜、しょうがない奴だなぁ。まあいい。それじゃあ舌で確かめてみろ」



「は、はい……ありがとうございますっ」


 先生から出たお許しに、胸の鼓動が高鳴った。

 そうして私は、悦びのあまり体が震えだしそうになるのを懸命に抑えながら、ゆっくりと舌を伸ばしていった。