「ぁぁ……ぁぁぁ……」


 絶望感に頭が真っ白になってしまいそうになる。

 きっと私の表情もさぞ滑稽に見える事だろう。

 男達のいやらしい視線に、自分が見世物になってしまったような感覚が湧き上がってくる。

浮浪者A
「ひひ、ひ……今度はお嬢ちゃんを、ちゃ〜んともっと、気持ち良くしてあげるからね?」


浮浪者D
「そ、その前に……お、俺をイかせないか!」



「そんな……い、ぃゃ……お願い……」


 漏れ出るのは懇願するような、弱々しい声。

 さっき、自分を奮い立たせたばかりだというのに。

 いつの間に、私の心はこんなに弱くなったというの?

 けれど……いくらそう叱咤してみたところで、男達に歯向かう気力は、一向に湧いてこなかった。

浮浪者A
「お願い? あぁ、うんうん。分かってるよぉ?」


浮浪者B
「ああ、任せろ。俺もまだまだバッチリだからな」


浮浪者C
「儂のも、ご覧のとおりじゃよ?」


 その言葉と同時に、男達は一斉に動き始めた。