「うぅぅ……んふ、ん、ふくぅぅ……」


 気が付いた時には、まだ男は私の中にいた。

 そればかりか、なおもソレが中で震え、ビュクッビュクッと間欠的に残った精を放ってくる。

 熱くドロリとした感触に、本当に汚されてしまったというおぞましさ、絶望感に身体が包まれていくような気がする。


「いやぁ……中に、中に……出されて……あぁぁ」


浮浪者B
「おぉ、出た出た。へへへへ、こんなに出たのは初めてかも知れねぇなぁ」


浮浪者C
「本当じゃなぁ。よほど溜まっておったのか、この子のオマ○コが気持ち良かったのか」


浮浪者A
「ひけけ、どっちもじゃないのかな?」


浮浪者B
「確かになぁ、いや、大した味だったぜ、ホント」


 男達の笑い声に、私の指先がピクリと震えていた。

 ……まだ、動く……。

 そう思って指に力を入れてみれば、自分の思い通りに指は動いてくれた。


「(ごめんなさい、健さん……私は、負けませんから)」


 私は気力を振り絞り、折れそうな心を支え直した。