「……そ、それはっ! や、いやっ、止めてぇぇっ!」


 男の言葉に必死に隠していた表情が表に出てしまう。

 犯される以上の恐怖が、私に襲い掛かってきていた。

浮浪者B
「ひっさしぶりだからなぁ、一発で孕めるぞ」



「そ……んな、お願い、それだけは嫌ぁっ! 中ではっ……中では出さないでぇっ!」


浮浪者B
「ははははは、そう遠慮するなって、ソラソラソラ!」



「はうぅぅっ! うあっ、あ、ああっ、嫌ぁぁぁっ!」


 私の願いも虚しく、男はいよいよ抽送を速めていく。

 私の中で、ソレがググッと体積を増していく感じさえしていた。


「(こんなっ……中で、出されるなんて……!)」


 深い絶望に、目の前が赤く染まる。

 今までは白鬼丸に犯されていたとは言え、その身体は健さんだったからこそ、まだ耐えられたのに……。

 それが、こんな見ず知らずの男に……?

 そうなったら、私はこの男の子供を身篭るのだろうか?

 そんな……それだけは、それだけは……。

 何とか、何とかしないと。

 そう頭の中で思うものの考えは纏まらず、焦りだけがいよいよ募っていく。

 その間にも男の動きはより大きく、激しくなっていく。

 気が付けば、私のそこはグチュグチュと卑猥な水音を立てて、男のものを咥え込んでしまっていた。

浮浪者B
「あぁ、気持ち良いぜぇ、姉ちゃん。もっと締め付けてくれよ」



「ん、はぁ……あ、あっ、ああ、ああっ、駄目ぇっ……何とか……ああああ、こんな、嫌、嫌、嫌ぁぁぁっ!」


浮浪者A
「ひ、ひひひひひ、泣き顔も、可愛いよ?」


 男の下卑た声が、私の耳に届く。

 あぁ、このままでは駄目だ。

 こんな、怯えるなど私らしく全然ない。

 こんな男達の好きにさせては駄目なのよ……っ!