「ぁぁ、こんな所で、こんな格好……」

「何だ、廊下が良かったのか? それなら戻っても良いぞ」

「くっ……ぅ、ぅぅ……私、どう、して……」
陽菜
「おにいちゃん……陽菜は、嫌じゃ、ないよ……ホラ」
理性を取り戻したがために、羞恥心をまた蘇らせた遥が嘆く隣で、陽菜は自分を誇示するように足を広げてきた。
陽菜にだけはという思いがそうさせるのか、遥もついに陽菜に倣うのだった。

「ふふん……思った以上に、良い眺めじゃないか」
フェンスに手を掛け、自ら足を抱えて大きく股を開いている女が二人。
そのどちらの股間もまぶしく陽光を反射するほどに濡れそぼち、枯れることない泉のように、こんこんと新たな蜜を湧き出させている。
その上、背景はどこまでも高い大空と来ている。
見ているだけでも、そそられるというものだ。

「ううっ……う、くっ……こんな格好……は、恥ずかしい……あまり見詰めないで、ください……」
陽菜
「おねえちゃんは、そうなの? 陽菜はもっと……おにいちゃんに見てもらいたいな。恥ずかしいけれど……ぁぁ、もっと……もっと陽菜のこと、見て欲しいよぉ……」
遥は羞恥に顔どころか胸元までを真っ赤に染めて身体を縮めているが、逆に陽菜は日輪にまで見せ付けようと、積極的に局部を晒している。
陽菜
「おにいちゃん、見える……? 陽菜、恥ずかしい格好をするだけで、こんなにグチョグチョになってるの……」
そして、挑発するようにゆらゆらと腰を前後させる。
その姿は幼い外見に似合わず、百戦錬磨の娼婦の如くに妖艶なものだった。
そんな陽菜を見るだけでも辛いのか、遥は伏せがちな瞳でチラチラと陽菜の様子を窺いながら、咎めるような口を開いた。

「陽、陽菜……そのようなこと、口にするものでは……」
陽菜
「でも、ほんとのこと、なんだもん……」

「か、仮に、本当、だとしても……っ」
陽菜
「仮じゃ、ないよ? おねえちゃんは、違うの?」

「なっ……何をっ……」
思わぬ反論に、遥が声を上擦らせる。
陽菜
「おねえちゃん、すっごくすっごく恥ずかしいでしょ?」

「あ、当たり前、ですっ……こんな、はしたない格好……さ、させられて、いるのですからっ」
陽菜
「うん……そうしたら、身体……熱いよ、ね? だって、おねえちゃんのお顔も、真っ赤になってるもの」

「んっ……ち、違い、ます……これはっ」
陽菜
「恥ずかしくて恥ずかしくて恥ずかしくて……でも……ん、ぁふ……ぁぁ……身体の奥、熱くなって……あそこが、ジンジンして……くるよね、おねえちゃん?」

「止めて、陽菜っ……そんなこと、言わないでっ」
遥が嫌々と首を振る。
足を抱えたその指が、ギュッと強く太ももに食い込んでいく。
その雪白の肌はいよいよ赤みを増し、汗を滲ませ始めていた。
この屋上には、夏とは言え心地よい風が吹いているというのに。

「あうっ……くふぅっ、ん、あぁぁっ」
その風が股間を撫でていったのか、遥が切なげに喘いだ。

「くくくくく、陽菜の言葉が正しいようだな。今、お前のアソコが、ピクッと動いたぞ?」

「し、してませんっ……私、私はそんなっ……」

「だったら、さっきから出てるこの愛液は何なんだ?」

「んあっ! や……っは、んふうぅっ……」
陽菜
「あはあっ……んん、おにいちゃん……」
軽く触れただけでも、二人の股間は同じようにクチッと水音を立てた。
ただ、遥が辛そうに身を捩るのに対し、陽菜はもっととせがむように腰を振りたててくる。
その腰に合わせて陽菜の淫唇がヒクヒクッと蠢いたかと思うと、その合間から新たな蜜が糸を引いて滴り落ちていった。

「何だかんだ言って、遥ももう十分準備できてるようだな。もちろん、陽菜の方が準備は万全みたいだが」
陽菜
「う、うんっ、陽菜、おにいちゃんのが欲しいの。さっきからもぅ、ずっと待ってるの……」
陽菜が、早く来てとばかりに腰を振って俺を誘う。

「ふむ……陽菜はこう言っているが、遥はどうだ?」
遥に視線を向けると、こちらは口を開閉させるばかりで、何も答えようとはしない。

「何も言うことがないのなら、ご要望通り、陽菜から先にしてやるとするか」

「あっ……ぁ、くっ……」
ようやく何事かを言いかけたようだが、無視して陽菜の腰に手をかけ、屹立する肉棒を突きつけた。

「では待たせたな、これから入れてやるぞ、陽菜」
陽菜
「うんっ! 来て来てっ……早くぅ、おにいちゃぁん」
よほど待ちわびていたのか、陽菜は自分からも少し腰を落とし、俺の切っ先に合わせてきた。
先端と開ききった花弁とが触れ合うと、それだけで炎に炙られているかと思えるほどの熱が伝わってきた。
そのまま、ぬめりに任せ剛直を陽菜の淫裂へ押し込んだ。